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ダンロップフェニックストーナメント 2006

ジャンボ尾崎が途中棄権

ラウンド中にも、元・近鉄バッファローズ監督・佐々木恭介さん(=右)が、絶妙のタイミングで簡易チェアをバッグから取り出す。
なんとか、最後まで回りたい気持ちで一杯だった。トレードマークになりつつある、専用の小さな簡易チェア。
他の選手のプレーを待つ間、今週キャディの元・近鉄バッファローズ監督・佐々木恭介さんが、絶妙のタイミングでバッグから取り出す。
ジャンボの腰にそっと差し向ける。

そうやって休息を取りながら、懸命のラウンドにもやはり限界はやってきた。
「もう、まったく歩けなくなっちゃった・・・」。
インスタートの6番ホールで力尽きた。

これまでは、大会3連覇といえばジャンボただひとりだった。
新たにウッズの3連覇がかかった今年、そのジャンボは腰椎分離症のため、今年5回目の途中棄権をせざるをえなかった。

来月14日にはいよいよ、手術に踏み切る。
「それまで、ほんとうは無理したくはなかったんだが・・・」。
痛みは、ショットにもパットにもほとんど影響がないだけに、じっと家にいることが我慢ならない。
「休んでばかりじゃつまらない」と、試合に出て来るのだが、結局18ホールを歩きとおすことができない。

ハーフターンですでに無理が来てたが、折り返しの18番パー5で「良いティショット、セカンドショットが出来たから、つい頑張ろうという気になってしまったよ・・・」。
クラブハウスのベンチで右足を屈伸しながら苦笑した。

次週のカシオワールドオープンは「90%以上の確率で無理かもしれない」と寂しそうにつぶやいた。
今大会が、ジャンボの今季最終戦となることが、濃厚となった。
コースを去る間際に「頑張るよ!」と、車中から手を振ったジャンボ。
来年60歳での復活を待ちたい。



  • 逆境にも、最強の59歳はまだまだ負けない!

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