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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2006
来季欧州ツアーに参戦!手嶋多一「目標は1億円です」
11月9日から始まった本番は、想像していた以上に過酷なものだった。
大会は予選4日、決勝2日間の計6日間。
14日には終了するはずだったのだが、大雨のためいきなり初日に競技中止。
2日順延された上に、最終日は再び大雨・・・。
16番ホールを終えたところで再び競技が中断された。
このまま、再開できなければさらに翌日に持ち越す、と大会は発表した。
「・・・無事決勝に進出したものの、このときばかりは『4日間で落ちとけばよかった』と、思いましたね」と、苦笑いで打ち明ける。
しかし心配も杞憂に終わり、約1時間半後に再開されたが、その時点で手嶋のスコアは1オーバー。
「37位前後で、来季の出場権も危ない状態。もうだめだ、と・・・」。
半分、開き直りで迎えた残り2ホール。
17番でチップインパー。最終18番では、グリーン奥からのアプローチでチップインバーディを奪ってイーブンパーまで戻した。
みごと、権利が与えられる30位内に食い込んだ。
来季は、日本とヨーロッパで「ちょうど半々のスケジュール」を予定している手嶋にとって、この今季最終戦でひとつの目標がある。
それは、2001年に続く獲得賞金1億円超え。
今大会で4位内に入れば、達成可能だ。
この日は、227ヤードと距離の長い最終18番で10メートルのバーディパットを決めて66。
通算6アンダー5位タイに浮上して、現実味を帯びてきた。
Qスクール受験のために、秋のビッグトーナメント2戦を犠牲にしているだけに「最後にしっかりと稼いでおきたい」と、改めて気合を入れていた。