Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2006
藤田寛之ベストスコアで6位に浮上」
3番でラフから25ヤードのアプローチをチップイン。4番で、7メートルを入れた。
11番、15番では8メートルのバーディパットを決めるなど、長いチャンスを次々とねじこんだ。
「グリーンのコンディションが素晴らしくて。ちゃんと打てれば、自分の思い通りに転がってくれるから」。
まずはグリーン上で得意のパフォーマンスだ。
舞台の小樽カントリー倶楽部はツアー最長の7,509ヤード。
“飛ばし屋有利”の声が高いが、藤田の考えはちょっと違う。
むしろ深いラフ、うねるグリーン。バンカーや池が、効果的に配されたレイアウトは「距離の出ない人にもチャンスがないわけじゃない。実は、戦略を立てていかないとスコアに結びつかないのではないか・・・」との思いがある。
たっぷり距離のあるコースは、ついティショットでドライバーを握りがちだ。
「悩みどころですが、あえてスプーンで行ったほうがいいのかな、と」。
たとえば、462ヤードの18番パー4はドライバーで打って6番アイアンで打つ、という手もあるが、それも「けして易しくはない」。
ならばスプーンで打って、得意の9番ウッドの距離を残すとか「このコースには、いろんな攻め方があって。今日は、ひとつひとつのショットで『どうしようか』と、考えながらプレーした。今日は、それが上手く出来た」という。
「欲を持って、いままで何度も失敗してきましたから」。
最終日も“無欲”のプレーを強調する一方で、「・・・僕はこれまで、あまりスコアが伸びないコースでよく勝っているんですよ」。
控えめな中に、ちらりと自負をのぞかせた。