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2005 アジア・ジャパン沖縄オープン 2006
藤田寛之「前向きなコメントはとても言えないけれど・・・」
7月の全英オープンで、ラフからのショットを強振したときに、左肩を痛めた。その影響でスイングを崩したまま、2005年シーズンは終了してしまった。
すでに来季をにらみ、調整に入ったばかり。
まだまだ試行錯誤の段階で、この日初日の内容も、とても胸を張れるようなものではなかった。
「今日は(グリーンを)外したところから、入ったのばっかりで・・・」。
11番で、手前エッジからパターで7メートルをねじこんだ。
15番では、手前の花道から10ヤードをピッチングウェッジで、チップインバーディ。
続く16番は、左奥のエッジから10メートルをパターで決めた。
「チップインがなければ、1アンダーくらいのゴルフ。たまたま、のゴルフがたまたま、2006年シーズンの初日に来ただけという感じ。前向きなコメントはとても言えない」と、謙遜しきり。
それでも、“風の名手”ならではの明るい兆しもある。
調子が悪くなると、「目標方向に手でボールを持っていこうとする」傾向にあるショット。
それも、アゲンスト風に向かってパンチショットを多用するうちに「自然と良い動きになってきた」。
強風の中で、方向性よりもボールを芯で捕まえることを第一にスイングしているうちに、本来の良さが戻ってきたのだ。
2002年にやはり、強風を制してアジアと日本の頂点に立った。
翌年の賞金ランキングに加算される今大会2度目の優勝で、幸先の良く新シーズンをスタートさせたい。