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日本プロゴルフ選手権大会 2006

ジャンボ尾崎が3日目に棄権

気力を振り絞って「頑張るからね!」と威勢を放ったのは、痛々しい姿でホールアウトしてきた前日2日目。その日は、後半の16番から「もう歩けないかと思った」。
持病の坐骨神経痛。激しい痛みは、開幕から出ていた。それでも、執念で出場してきた。

前日は、腰をかがめて歩くことで症状が若干楽になることを発見した。特に下り坂がつらい。
前かがみの姿勢のまま耐えて、どうにか回りきった。
しかしスコアカードを提出したあとはもう自力では歩けず、スタッフの肩を借りてクラウハウスまでたどり着くといった状況だった。

3日目もやはり、途中ホールから腰を折った姿勢で歩くことでなんとか競技を終了したが、限界はここまでだった。
「・・・いや、前から限界は超えていたが、なんとか最善を尽くしながらやってきたんだ。でも、もうだめだな・・・」。
決勝ラウンドに進み、この日は通算1アンダーにとどまりながら、途中棄権を申し出るしかなかった。

坐骨神経痛の要因に、「腰部脊柱管狭窄症」を挙げた。
人気司会者みのもんたさんと同じ症状だそうで、自力では治療のしようがないという。
「手術? それは最終結論になるが・・・今の状態じゃ、最終結論の前になんとかなる、というのが

まったく見えない。薬も効かない、どうにもならない。どんな方策をしても結果は同じ」と頭を抱え込んでしまった。

「はぁ〜・・・」と大きなため息をひとつ残して、コースを去った。

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