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エバーライフカップチャレンジトーナメント 2006
小野貴樹が3人によるプレーオフを制しトーナメント初優勝!
初日に好スタートを切った上位陣が伸び悩む中、トップと4打差でスタートした小野貴樹、土田修武、そしてチャレンジトーナメント開幕戦のPRGR CUPを制した重原啓利の3人が、そろって67でまわり8アンダーで並らび、勝負はプレーオフへともつれ込んだ。
プレーオフは16番パー4から始まった。ティショットは全員がフェアウェイをとらえセカンドショットでも全員がパーオン。しかし、グリーン右奥につけた重原が9ヤードの下りのラインから2パットのパーとしたのに対し、小野は9ヤードを、土田は4ヤードを強気に放り込みバーディとしてプレーオフ2ホール目に進んだ。
プレーオフ2ホール目は17番パー3。「右奥からのアゲインストを意識して強く入れてしまった」という土田のショットは大きく左にひっかかり、25ヤードの左足下がりの難しいアプローチが残った。対して小野のティショットは「6番か7番か迷ったが、迷ったときには小さいクラブでしっかり打つ」という信条を貫き、ピン右8ヤードほどのラフに止まった。
土田のアプローチは寄らず、続くパーパットも外してしまい小野のアプローチを見守った。小野は「ボールが沈んでいたので迷わずパター」という冷静な判断から近くに寄せてマーク。土田はボギーパットを確実に入れたものの、小野がきっちりと沈めてパーとし、プロデビュー以来初となる優勝を導きこみ、「これまでに手にする最高の額」という、賞金180万円を獲得した。
小野はチャレンジトーナメントでは数試合で予選を通過した実績はあるものの、レギュラーツアーでの実績は、2004年のサトウ食品NST新潟オープンで127,714円を獲得したのみで、生涯獲得賞金がこの額となる。
この優勝により、QT165位という資格で未確定だったチャレンジトーナメントの全ての出場権を得、更に賞金総額が15,000万円と大きくなったUBS日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズの出場資格も獲得した。
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