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東建ホームメイトカップ 2007
2004年大会のチャンピオン藤田寛之が首位スタート
そして、2004年はここ東建多度カントリークラブ・名古屋でツアー通算4勝目。
ここ3年、この東建ホームメイトカップで必ず好スタートを切っている藤田が、今年も“指定席”に居座った。
この日初日は、同じ組で回った上田諭尉との「相乗効果」。面白いようにパットを決めた。
インスタートの18番、折り返して1番で8メートルをねじ込むと、勢いは止まらなかった。
2番で20メートル。3番で10メートルを決めた。
17番からの5連続バーディで、5アンダーは首位タイだ。
このオフは、特に海外に行っていたわけではない。例年通り、所属コースの葛城ゴルフ倶楽部でほとんどの時間を過ごした。それにもかかわらず、真っ黒に日焼けしている。
「もともと、地黒なんです」とごまかしたが、「家族サービス返上で」練習に打ち込んできた確たる証拠に間違いない。
しかし約3ヶ月間のオフは藤田にとっては「長すぎた」という。
練習でどんなに良い球を打っても意味がない。
「実際に試合でどうなるか」。
いくら調整を重ねても、それを試す場所がない。
地区オープンや、地元の小さな大会に出場するなどして、積極的に活動の場を広げてきたが、それでも長い休みには「なんだかおけいこばっかりで。本番の舞台がないのがつらかった」という。
満を持して、このジャパンゴルフツアー開幕戦を迎えてその鬱憤を吐き出した。
待ちに待ったこの東建ホームメイトカップでさっそく、オフの成果を披露した。
「・・・誰でもそうだと思うけど、やっぱり初戦は自分がどうなるか、という不安で一杯」。
そんな懸念も吹き飛ぶ3年連続のスタートダッシュに、さっそく大会2勝目が見えてきた。