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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2007
プラヤド・マークセンはプレーオフの末に2位
「マークセンは3日目から非常に良いゴルフをしていた。あれでパットが入ったらどうなることか、と」。
この日最終日は谷口が前日、そう怖れたとおりの展開に。
10番のバーディで谷口と1打差に詰め寄ると12番でいよいよタイスコアで並び、13番のバーディボギーで一気に2打差の逆転成功。
日本ツアー初Vは目前だった。
「ただ誤算は18番だった」。
本戦の18番で、バンカー奥に打ち込んでボギーを打って谷口に追いつかれた。
プレーオフ1ホール目の18番で、残り88ヤードから今度は奥のラフ。
このアプローチをピンそばに寄せたものの、パーパットは打つまでもなかった。
谷口が、先にピン右6メートルのバーディパットをねじこんだ。
「勝つチャンスは確かにあったが、仕方ない」。
またもや、あと一歩のところで日本での勝ち星を逃して悔しがった。
世界各地でタイ人プレーヤーたちの活躍が目覚しい中にあって、その先駆け的存在がマークセンだ。
毎年、未来を夢見て来日してくる後輩たちのよき相談相手。
時には、故郷を離れて転戦する若手選手たちの親代わりのようでもある。
母国の代表として、アジアと日本両ツアーを股にかける41歳は「今年は、このまま日本に腰を落ち着けて頑張ります!」と、改めて気を吐いた。