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日本オープンゴルフ選手権競技 2007

予選ラウンドは52歳と16歳が激突

11日(木)に神奈川県の相模原カントリークラブで開幕する第72回日本オープンゴルフ選手権競技の予選ラウンドの組み合わせが、プロアマ大会が行われたこの日9日(火)に発表された。

16歳のアマチュア、石川遼くんと同組で回ることになった中嶋常幸(=写真)は、「誰と回ろうと、スタートすれば関係ない。人を見る余裕もない」としながらも翌10日(水)には、その石川くんとの練習ラウンドを予定しており、注目されるプロ転向の時期についても「アマチュアでもっと活躍してからで良いのではないか」などと、その動向を大いに気にかけている様子だ。

昨年の日本プロシニアで自身8個目の「日本」と名のつくタイトルを手にした中嶋(※)は、「私の残してきた記録を敗れる可能性があるのは、いまは彼ぐらいしかいない」と、石川くんの実力と才能を高く評価している。

ウッズの全米アマ3連覇についても触れて「遼くんにも日本アマとか、日本オープンとか…そういうタイトルを獲れる選手になってほしい」と、エールを送る。

石川くんを「彼は宝石。いかに磨いていくか」と表現した中嶋は、「教えるというよりは、彼ほどの選手ならば、どこまで吸収できるか。・・・もちろん自分にも、何か盗めるものがあればいいんだけれど」と、おどけて言った。

あと10日もすれば53歳。
13年前に発症した背中の痛みはいまだ消えず、朝晩の入念なトレーニング、ストレッチで和らげるのが精一杯。
今年の舞台は、もともとパー5が6つのパー74だがそのうち2ホールをパー4にしてパー72のセッティング。
また660ヤードのパー5(3番)もあり、若手と遜色ない飛距離を誇る中嶋といえど、厳しい戦いになることは間違いない。

「背中がラフに耐えられるか。自分の体がどこまで持つかだね」と苦笑したが痛みに耐えて、難コースと格闘するその姿こそ16歳への何よりのメッセージとなるはずだ。

中嶋、石川くんと同組で回ることになった谷原秀人
今週は遼くんとの初ラウンド。どういうゴルフをするのか、目の前で見てみたい。中嶋さんとも一緒で豪華な組み合わせだし、負けたくない。コースは、フェアウェーさえ捉えていけばまずまずのスコアが出るのでは。頑張って4アンダーくらい出したい。小技をしっかり練習して臨めば、大丈夫じゃないか。(先週の欧州ツアーから戻ったばかりだが)疲れはぜんぜんない。大丈夫です。

※72年に全日本パブリック選手権を制した中嶋はその後、73年に日本アマ、77年、83年、84年に日本プロ、85年、86年、90年、91年の日本オープン、82年、93年の日本シリーズ、83年、86年、92年の日本プロマッチ、05年には日本シニアオープンと今年は今月の日本プロシニアと、今もなお「日本」と名のつくタイトルを重ねている。

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