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ABC チャンピオンシップ 2007

藤田寛之「当然の結果です」

14番で嬉しい顔を見つけたが、時すでに遅し。芹澤信雄は次週の30日(火)から、ここABCゴルフ倶楽部の近隣コースの兵庫県・小野東洋ゴルフ倶楽部で行われるQTのサードステージに挑戦することもあり、少し予定を早めて出発。
単独首位スタートの藤田の優勝を確信し、「俺も胴上げの輪に加わりたい」と、地元・静岡県御殿場から応援に駆けつけた。
どうにかバック9で弟子のプレーに追いついたが、そんな師匠の期待に応えるには前半の内容が悪すぎた。

ガラスのような高速グリーンに加え、シビアなピン位置。
さらに、2年ぶりのツアー通算7勝目というプレッシャーが、追い討ちをかけたのだろうか。
前日まで好調のパットが入らない。
課題のショットも「勝負どころでうまくいかない。4日間で一番悪かった」と振り返る。

特にチャンスホールの5番パー4。
ティショットを右の斜面に打ち込んだ。
「あんなの、1万回打っても行かないような場所」と、自分を責めてもあとの祭り。
「バーディを取るべきホールで、ダブルボギー。今日はなんとか勝ちたかったが、このゴルフでは無理。今週は何とかなるかなと思っていたが…」と、唇を噛む。

このミスも、プラスに転じたはずだった。
「ダボに吹っ切れて楽になり、攻めていこうとしたけれど、チャンスにつけられず、パーセーブばかりのゴルフになってしまった」。
2打差の4位タイにも「当然の結果です」。師匠にも、顔向けできない結末にうなだれた藤田。
「勝つには、やはりまだ何かが足りない。たぶん、技術的なものからくる自信のなさ」と、出てくるのは反省ばかりだった。

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