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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

地元在住の藤田寛之が6位タイ

妻・優合子さんの父・喜代志さんが、骨髄のガンでこの世を去ったのは先週の日曜日。まだ68歳だった。先月のABCチャンピオンシップの週に緊急入院したときは、まさかこんなに早く逝ってしまうとは想像もつかなかった。
香川県に住まいがあり、関西地区のトーナメントには必ず応援に来てくれた義父のために、「せめて今季初優勝で元気づけたい」と臨んだ最終日も2打差の4位タイに終わり、「次は必ず」と心に誓った矢先だった。

「まだまだチャンスはあるから頑張ろう、と思ってたのに。結局、あれが最後のチャンスだったんだ、と・・・」。
後悔しても、後の祭りだ。

今大会の地元・静岡県に住まいを移して6年。今週は、特に地元プレーヤーとして頑張りたい気持ちはやまやまだったが「いまさら頑張ったって」との思いはぬぐえなかった。心の張り合いを無くしたまま初日を迎えた。

3日目まで38位、18位、27位と伸び悩んだが、最終日はショットもパットもすべてがかみ合った。
ボギーなしの67をマークして、通算8アンダー6位タイフィニッシュに、ようやく気力が戻ってきた。
「・・・いまも、きっと応援してくれていると思うから」。
今季残り3戦で、亡き父の思いに報いたい。

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