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ダンロップフェニックストーナメント 2007

丸山大輔「明日、まとめて取る」

その年のチャンピオンに輝いたデンマークのトーマス・ビヨンと、スペインのセルヒオ・ガルシアと3日目に最終組で回り、優勝争いを繰り広げて最終日に2位につけたのは2003年のこの大会。
「あのときは、本当にものすごく緊張したけれど。今日は全然平気でしたね」。

3日目のこの日は、メジャーチャンプで昨年覇者のハリントンと、英国のイアン・ポールターとの最終組にも堂々としたプレーぶりはこの2年間、米ツアーで揉まれて来たたまものだ。

このダンロップフェニックスには毎年、海外のトップクラスが集結し「以前は物凄く難しい大会という印象があったけど、今はスっと入っていける」。
何より、精神的なたくましさを身につけて帰ってきた今年は、ここでどんな優勝争いができるだろうか。
途中のホールでスコアボードを見るにつけ、「明日もポールターと、ルークに混じって最終組で回ってみたい」。
ひそかに描いていた目標は17番で打ち砕かれた。

6メートルのバーディパットを打つ寸前だった。
アドレスをした瞬間に、わずかなへこみにボールが動いた。
その場ですぐにマーカーのハリントンに申し出たが、彼は事態に気づいていないようだった。
「は・・・?という顔をしていたから。いっそ、言わなければ良かったかな」と、苦笑したがもちろん冗談。
そんな男ではない。正直に申し出て1ペナルティを食らってボギーを打った。

「最終組で回れなくなったのは非常に残念。結果的に4打差になってしまったし・・・」と一瞬、表情を暗くさせたがすぐに気持ちを入れ替えた。
最終日はくしくも、もうひとりの丸山と同じ組。
「今日はほとんどしゃべれなかったから。明日は楽しく回れそう」と、マルちゃんとの直接対決に苦笑した。
「調子はけっこういいし、まだチャンスはあるから。今日取れなかった分、明日まとめて取る」。
“丸山コンビ”が、世界の強豪を脅かしてくれるか。

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