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ダンロップフェニックストーナメント 2007

韓国の金庚泰(キムキョンテー)も首位スタート

石川くん(左)とこの日同組ラウンドの金もアマ時代にプロの試合で2勝をあげている逸材だ。
昨年12月にプロ転向したばかりの金は、今年12月の予選会ファイナルQTに挑戦する予定だがその直前に、存在をアピールする首位発進。
これがプロとして出場する初の日本ツアーだが、“ルーキー”とは思えない。堂々としたプレーぶりで好スタートを切った。

母国・韓国でついたあだ名は「鬼」。
特にアマチュア時代は誰も追随する者がいなかった。「鬼のようにゴルフが強い」という意味からその名がついた。
勝ち取ったアマタイトルを聞かれて「30個くらいかな」と、本人が首をかしげると、日本語が話せない金の通訳としてインタビューに同席したドンファンが、即座にプルプルと首を振った。

「いいや、間違いなくもっと勝ってます!」。
ナショナルチームでともにしのぎを削ったドンファンにとって、金は「とにかく強い人」という印象しかないという。

デビューするなり今年の韓国ツアーで3勝をあげ今季の賞金王に輝いたが、すでにアマ時代の昨年2006年にプロの試合で2勝をあげている。

この日は5月のマンシングウェアオープンKSBカップで史上最年少Vを飾った石川遼くんとの同組ラウンドにも「前の日に、やっぱり同じ組で練習ラウンドしたときにもすでにすごい人でしたから」。
石川くん目当ての大ギャラリーを、気にかける素振りもなく淡々とスコアを伸ばして、「日本ツアーは韓国よりもコースセッティングがすばらしいし、選手のレベルも高いからやりがいがある」と金。

「・・・僕も日本で戦うことになったら、日本語を覚えようと思います」。
日本勢にとってまたひとり、怖い存在が登場だ。

金庚泰(キムキョンテー)
1986年9月2日生まれ、韓国出身。10歳からゴルフを始め、2006年に日本アマ連覇。同年には韓国アマ、プロの大会でも2勝。アジア大会金メダルの実績が認められ、韓国の成人男子の義務とされる兵役免除の特権を受けた。昨年12月にプロ転向を果たすと、今季の韓国ツアーでいきなり3勝をあげ賞金王の座に。
現在、母国・延世大学体育教育学部の3年生は、文武両道を目指す学生プロ。身長175センチ、体重70キロ。趣味は音楽と映画。目標とするプロはアーニー・エルスと母国の英雄KJチョイ。

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