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ダンロップフェニックストーナメント 2007

石川遼くんがダンロップフェニックスに参戦

世界中のトップランカーが集う今大会に、アマチュアが参戦するのは史上初。主催者推薦を受けて、石川遼くんが今週のダンロップフェニックスに自身2度目となる2週連続のツアー出場を果たす。

本人も、以前から今大会には特別な思い入れがあったようで、「アマチュアではありえない体験。他のジュニアやアマチュアの試合では経験できない。そうした試合に出させてもらうことに感謝したい」と、練習日の13日(火)の会見で、改めて頭を下げた。

ましてこの日は「夢のようなラウンド」を経験した。
彼の顔を模したヘッドカバーを愛用し、将来は彼のように自分でゴルフウェアのデザインを手がけたい、との夢を語り、誰よりそのファッションをお手本にしている憧れのイアン・ポールター(英)と一緒に、練習ラウンドを回ったのだ。

プレー中は猛勉強中の英語で和やかに会話し「林に入れたらすぐボギーになる。ギャンブルできないコース」との印象を持つ会場のフェニックスカントリークラブの攻略法について、いくつか重要なアドバイスも受けた。

初めての生ポールターに「かっこよくて、親切な人」とますます憧れは募った。
そればかりか「とても良いスイングだし、遼には将来性がある」と褒められて、感激しきり。

「よく話しかけてもらって充実した楽しいラウンドだった。ずっと会いたいと思っていたが、こんなに早く会えるなんて」と、声を上ずらせた。

やはり2人と同じ組で回った中嶋常幸は、そんな無邪気な様子に目を細めつつ、石川くんとは日本オープンの練習日以来の同組ラウンドに「あれから何試合かこなしたことで、見違えるほど逞しくなっている。吸収力がすごいね。1試合で1年分くらいのことを吸収してしまうんだね」と、舌を巻いていた。

332ヤードの13番パー4について、「パー4でワンオンできるような体験をしたことはないけど、ドライバーの精度が問われるホール。グリーンがフェアウェーだと思って、平常心で打ちたい」と、話した石川くん。

注目の大会初日は9時45分。10番ホールから韓国の強豪・金 庚泰(キム キョンテー)と、丸山大輔とティオフだ。

イアン・ポールターの話
「今日のラウンドで遼に、先週の試合でトリプルボギーとかダボを打ったか、と聞いたんだ。打った、というんで、林に入れたら安全なところに出してパー、最悪でもボギーで上がるにようして、次のホールでバーディを取ればいいと言ったんだ。
今日も、彼は狭いところを抜いていくようなゴルフをしていたので、もっと安全に打つことをすすめたよ。そうすると、もっと良いゴルフができるようになる。
スイングはとてもすばらしい。将来性もあるしね。
ドライバーが好きなようだが、スプーンでフェアウェーをキープするようにしたらもっと良くなるとは思うんだけど…。まだ若いので、今のままでもいいかも。
とにかく、彼は非常に好青年。今日は直接会えてよかった、最終日はぜひ一緒に最終組で回りたいね」。

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