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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2007

横尾要「ぜひここで一度は勝ちたい」

2週前、全米オープンに出場したばかりの選手が上位に揃ったのは偶然だろうか。谷口徹と片山晋呉と、この日67をマークして3位タイに浮上した横尾要もまた然り。
11番で、1メートルのバーディチャンスを外し、続く12番で競技委員にプレー遅延の警告を受けて、ナーバスになった。ラフからの第2打をグリーン手前の池に打ち込みダブルボギーを打った。

「注意されて、イライラしたままティショットを打っちゃって・・・。こういう崩れ方をするのが僕の情けなさ。まだまだ若い。全然成長してないですよ」と自虐の笑み。しかし、ミスらしいミスはこの2ホールだけだった。

ショットが好調で、「グリーンも、フェアウェーもほとんど外していない」。
たまに、宍戸の深いラフに入れてもこう思う。
「今の僕なら、簡単に脱出できる。頭を使わなくても良い。あれを経験していたら、こんなの全然苦じゃない。いつもより楽なくらい」。

全米一を決める舞台となったオークモントでは、世界ランカーですらあのラフに頭を抱えていた。
約5ヤード先を指差して「サンドウェッジでも、あそこに出せない。ああいうのを経験したら、こんなの大したことない」と、思える。
それが、何より世界一タフなコースを経験してきた一番の収穫ではないだろうか。

前日初日に谷口徹が言った言葉をそのまま引用して「僕も、ダテに海外旅行してないんですよ」とニヤリと笑った。

ホールアウトするなり激励を受けた、師匠の千葉晃プロはここ宍戸ヒルズの系列の静ヒルズカントリークラブのヘッドプロ。
日ごろの恩に報いるためにも、「ぜひここで一度は勝ちたい」。
また、家族3人で住む都内のマンションは、今大会特別協賛の森ビル株式会社のものだ。
「この試合、と決めて勝つ実力は、僕にはないけれど。世話になっている人たちに、ぜひ恩返しがしたいから」。
堂々と、ツアーNO.1プレーヤーの称号を狙っていく。

※当初、この記事の中で「千葉晃プロはここ宍戸ヒルズカントリークラブのヘッドプロ」と記述しておりましたが、千葉プロは静ヒルズカントリークラブのヘッドプロでした。
お詫びして訂正します。
  • 右が師匠の千葉プロ。師匠の恩にも報いたい!

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