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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007
全英オープン日本予選はいよいよ佳境へ
同ランクの上位2人と、同大会の上位4人に全英オープンの出場資格が与えられるが、ランキングで得られる権利に、最後の大どんでん返しの可能性も出てきた。
現在、同ランク2位につける伊澤利光(=写真上)がこの日77を打って予選落ちしたことで、ますますチャンスが広がったのが3位の平塚哲二だ。
伊澤との賞金差は119万8634円。もちろん同4位の広田悟ら下位の選手の成績次第にもなるが、以前よりもランクインの確率は高くなった。
本人も当然、それを承知しているが「相手は気にしない」ときっぱり。
京都府出身。
「地元ですし、自分が頑張るだけ」と、マイペースを強調した。
現在、ランクトップの近藤智弘(=同下)もそれにならう。
先のJCBクラシックでツアー通算3勝目をあげて、日本予選ランク賞金は3065万円と貯金を積み上げダントツトップ。
もともと、初のメジャー出場権はほぼ安泰だろうと言われていた。
ここにきて伊澤の予選落ちで確定的となったが、無事大会が終わるまでは手放しで喜べない。
「30センチに寄せたけど、まだ入れていない状況」と、メジャーの権利争いを優勝争いのプレーになぞらえて表現するなど、これで安心するつもりはさらさらない。
それよりも気になるのは、この日2日目の18番だった。
大雨は降り続いていたが、もう最終ホールだ。
「気合を入れて、カッパを脱いで意気込んだのだけど・・・それが裏目になったかな」。
ティショットは左からの風に流されて、左のOBゾーンに消えた。
それでも、どうにかボギーにおさめたのは評価できるが、「ここはどこかでOBを打つから。上位に行けそうだけど、行けない。なんとか克服したい」と、いまはコース攻略で頭が一杯。
昨年の今大会では、わずか30万円足らずで全英オープンの権利を逃しているだけに、今年こその思いは人一倍だがまずは目の前の大会に集中したいという。
「伊澤さんがどうとかいうよりも、自分が良いプレーをしようとしか思っていない」。
もちろん、ここで2試合連続優勝を達成すれば、余計な賞金計算などする必要もなく、憧れのメジャー切符が転がり込んでくる。