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フジサンケイクラシック 2007

白佳和「頑張って名前を売りたい!」

この日初日はショットが好調。「危なっかしくなくて、良いパットも決められた」。前半の11番でバンカーが目玉になってボギーが先行したが、12番で3メートルを決めてすぐに取り返した。
4アンダー首位タイは昨年大会の最終日、83を打ってダントツの最下位に落ちたリベンジだ。

会場の富士桜カントリー倶楽部は、富士山の裾野に位置する。目の錯覚だろうか。実際はかなりの傾斜があるのに、まっすぐに感じたり、平行感覚が狂わされるのだ。

そしてそれは、特にグリーン上で顕著にあらわれる。
「本当は下りなのにのぼりに感じたり、フックなのにスライスだったり・・・見たままで打つと、とんでもないことになるんですよ」。

去年もそれが分かっていたから、練習ラウンドのうちに入念に下調べして臨んだつもりだった。
だが日がたつにつれて「だんだんおかしくなってきた」。

たとえば、どう考えても真っ直ぐのラインにしか見えないのに「スライスに打っていかないといけない気持ち悪さ・・・」。
昨年の最終日は、とうとうそれに負けた。
「狙ったとおりに打てなくなって、3パットが止まらなくなった」。
プロ人生最悪といってもいい大たたきをした。

あの同じ轍は、絶対に踏まない。
「今年は、最後まで決めたとおりに打つ」と決めている。

今週は石川遼くんのツアー2戦目に、初日から大勢のギャラリーが詰め掛けている。1342人は昨年より2倍増。
「普段、ゴルフをしないような人も来てくれていると思うから。ここで上位で頑張って名前を売りたい」。
シード2年目の27歳が気合を入れていた。

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