トーナメントでは通常、翌日のペアリングは良いスコアを出した選手ほど後ろの組になる。同スコアで並んだ場合は、その日早くスコアカードを出した者が後ろになる。
だから広田は、アテスト場で気が急いた。同じ組の宮里優作より先に提出しなければ、最終組になれない可能性が高まるからだ。
スコアチェックと、サインをすばやく済ませて「先に出せて良かった」と、胸を撫で下ろした。
通算3アンダーは、首位とは3打差ついてしまったが「せめて、伊澤さんと目の前で張り合いたかった。明日は、お尻が見えるくらいの位置で食らいつきたい」と、気合を入れた。