Tournament article

日本プロゴルフ選手権 2007

チャンピオン伊澤利光の“マイブーム”は・・・

キャディの前村さんと抱き合った瞬間は少し、ウルっと来た伊澤だったがすぐに涙は乾き、次の目標を口にした。
40歳を目前に控え、スイング改造の必要性に迫られた伊澤だが、何より一番に衰えを痛感したのは精神面だったという。20代のときのように、逆境に対してがむしゃらになれない。「特に昨年は、必死にやっているのに結果が出ないとますます気持ちが萎えて、何もかも嫌になることがあった」と、打ち明ける。

そんな伊澤のストレス解消になったのが、「サウナ」だった。
成績不振の真っ只中にいた昨年11月に、専属キャディで所属先のマネージメント会社「JOYX(ジョイックス)」の代表取締役の前村直昭さんに誘われたが、気乗りはしなかった。
熱いのが辛抱できず、3分もすればすぐに出てしまうのが常だったからだ。

そんな伊澤を、前村さんは引きとめた。
「10分間我慢して、そのあと水風呂につかれば最高に気持ちよいですよ」と言われ、半信半疑で試してみたら、すっかりハマった。

「サウナに入った日は、ゴハンもおいしいし、よく眠れる。1000円くらいで安上がりな上に、リフレッシュにもなる」。

ヒマさえあれば通うようになって、今では自宅近くの健康ランドの回数券を利用するほど。
「サウナ同好会」の仲間も出来た。
ジャンボ尾崎のエースキャディの佐野木計至さんと、ツアープレーヤーの井戸木鴻樹と髙橋竜彦。
遠征先の健康ランドで、必ず出会うメンバーだ。
特に高橋はサウナに詳しくて、もっとも効率的な利用法を伝授してくれるそうだ。

  • キャディの前村さんとカップを掲げる伊澤。ツアーきっての名コンビは、一番のサウナ仲間でもあった?!

関連記事