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日本プロゴルフ選手権 2007
伊澤利光「僕は先行逃げ切り型」
久しぶりの優勝争いに、気分も盛り上がってきた。「やってて、やっぱり気持ち良い」。
余計なプレッシャーもない。この日は、スタート時に少しスイングに「力感」を感じたが、それもすぐにおさまった。
「この調子なら、明日も16番あたりまでは、普通に出来るのではないか・・・」という手ごたえもつかんだ。
これまでの優勝パターンを振り返ってみれば、「僕は先行逃げ切り型」。心強いデータに、徐々に自信も蘇ってくる。
毎週のように優勝争いをしていた時期の口癖は、「僕は誰と回っても気にならないタイプ」。何食わぬ顔で答えたものだが、やっぱりこの日のインタビューでもそうだった。
最終日最終組で回るのは広田悟と井手口正一。
井手口とは、昨年から一緒に練習ラウンドするようになった。
広田は伊澤の所属先で、専属キャディの前村直昭さんが代表取締役をつとめるマネージメント会社「JOYX(ジョイックス)」のサポート選手でもある。
いわば“身内”との優勝争いにも淡々と言った。
「他の選手は気にしない。自分が、良いプレーをすることしか考えない」。
ツアーきってのスインガーが、プロ日本一を決める大会で、いよいよ復活のときを迎えるか。