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BMWチャレンジカップ 2007

久保超路「まだまだ恩返しがしたい」

練習場で打ち込む久保超路
自分の満足行くプレーができなかった。

足早に練習場に向かい、最終日の誰もいない練習場でひたすら球を打ち続けた。
「自分に腹が立って仕方がないです。ボードに載るようなゴルフじゃない」。

前半は5・6・7番で3連続バーディを取り、2アンダーで折り返した。
後半も16番がバーディでそれ以外は全てパー。
この日はベストスコア「67」で、順位も2位タイ。
傍から見ると順調に思えるが、本人はそうではない。
「前半は実力。後半はラッキー。後半はとてもゴルフをしている感覚じゃなかった」。
その思いで一杯だったのだ。

鏡でフォームを丁寧に一つひとつチェックする。打球を打ってみてすぐに分かった。
「今日は左足が開きすぎてました。中に引き寄せないといけなかったんです」。

優勝する選手や常に上位に来る選手は、最後に崩れないか後半のホールで伸ばしている。
それが1流選手の証。

2001年に北海道オープンで優勝し、北海道オープンでPGAライセンスを持たない選手では30年ぶりのチャンピオンになった。
プロになっての初優勝は今年。その優勝以来、6年ぶりに北海道プロゴルフ選手権を制した。

久保は「まだまだ恩返しがしたい」という。
自分を応援してくれている人やお世話になっている人に、活躍している姿を見せたい。
それができる限りの恩返しの形だ。

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