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ANAオープン 2008

韓国の金庚泰 (キムキョンテー)が首位を死守

初出場の今大会で、初日にいきなりの単独首位でスタートした金だったがこの日はパッティングが決まらない。

「惜しいところでカップに蹴られたり・・・」。

これが輪厚の怖さ。
カップの回りには目だけでは確認しずらい複雑で細かなアンジュレーションがあり、思いがけない転がりをすることも。
まして、1日強い風が吹き荒れて、グリーンは時間を追うごとに固く、締まっていく。

前半の7番でボギーを打ったあと、スコアはまったく動かず。
たまりにたまったストレスを、一掃したのは579ヤードの17番パー5だ。
残り257ヤードの第2打はフォローの風に、思い切って左の林越えにトライ。

みごとグリーンを捉え、ピン下4メートル。
今週3つめのイーグルに、気持ちは一気に晴れた。

このホールでは4日間、2個以上のイーグルを獲った選手に賞金300万円が贈られるが「明日も任せてください!」と言ってニヤリ。
こうなったら大きな副賞も、ツアー初優勝と一緒に持ち帰る。

金庚泰(キムキョンテー)
1986年9月2日生まれ、韓国出身。10歳からゴルフを始め、2006年に日本アマ連覇。同年には韓国アマ、プロの大会でも2勝。アジア大会金メダルの実績が認められ、韓国の成人男子の義務とされる兵役免除の特権を受けた。昨年12月にプロ転向を果たすと、今季の韓国ツアーでいきなり3勝をあげ賞金王の座に。
ファイナルQTランク38位の資格で日本ツアーに本格参戦を果たした今年はいきなり開幕第2戦目のつるやオープンで2位。初シード入りもほぼ手中にして、次に目指すは日本ツアーでの初優勝だ。
身長175センチ、体重70キロ。趣味は音楽と映画。目標とするプロはアーニー・エルスと母国の英雄KJチョイ。

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