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コカ・コーラ東海クラシック 2008
池田勇太「ガツンと行きたい」
東北福祉大学時代に一度、回ったことがあるとはいえそれも4年前。
「ほとんど覚えていなかった」。
自身初といってもいい三好は名物の16番パー3でお約束のように、コースの罠にハマった。左サイドの崖に落とした上に、ディボット跡に入った第2打は脱出に失敗。急傾斜を登り切らずに転がり落ちてきたボールは再びディボット跡へ・・・。
寄せきれず、3オン2パットのダブルボギーを打ったがここに成長のあとを見せた。
すぐ次の17番で3メートルのバーディを取り返し、迎えた後半のアウト9ホールで2バーディの69。3アンダーの4位タイにつけた。
昨年のファイナルQTで予選落ち。
今季はツアーの出場権こそないが、主戦場のチャレンジトーナメント「エバーライフカップ」でプロ初優勝。そのほか2位が3回、5位が1回あり、同トーナメント最終戦「PRGR CUP FINAL」を残して現在賞金ランクは首位とわずか2万5988円差の2位につける。
舞台は違えど年間を通じて好調を維持していることが、何より自信となっている。
レギュラーツアーへの挑戦は、今年はひとまず今大会を最後にしようと考えている。
「チャレンジでしっかりと来季の出場権を確保して、来年に備える」。
アマチュア時代から日本オープンのベストアマに輝くなど大舞台を数多くこなし、プロ1年目のルーキーながら、全身から醸し出す風格は、すでにベテランプロのそれといってもいい。
大勢の報道陣に囲まれると優等生的なコメントに終始するが、ひとたび本音を語り出すと痛快だ。
「もちろん今週だってやる気満々だよ。マンデートーナメントから挑戦してこうしてせっかく良いスタートが切れたんだから。ここでガツンと行きたい」。
新人ながら、一気にツアー初優勝も狙える逸材が、好発進に気合いを入れた。