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カシオワールドオープン 2008
ディフェンディングチャンピオンは手嶋多一
昨年は念願の欧州ツアーに本格参戦。しかしシード権すら取れず、傷心の帰国をした。
毎週のように国境を越える旅の連続に、ゴルフばかりか精神まですり減らし、思うような結果が残せなかった。
それでも、打ちのめされたままでは終れなかった。
最終日に同組で回った尾崎健夫も「1年間、海外で苦労してきた人間の粘り強さと実力を見せ付けられた」と感嘆の声をあげたほど。
そのとき自身の最終戦だった今大会で、過酷な環境の中で懸命に戦ってきた1年間の鬱憤をすべて吐きだした。
後半から2つ後ろの最終組のクリス・キャンベルとの一騎打ちを制して、ツアー通算6勝目をあげた。翌週のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権を土壇場で手に入れて、最高の形で締めくくった。
さて今季の手嶋はというと2位2回、トップ10入り2回。賞金ランクは17位。
安定した成績を残してはいるが、優勝はない。
どちらかというと、得意なコースと苦手なコースがはっきりしている選手で、しかも超・感覚派。
しかし言うまでもなく、Kochi黒潮カントリークラブはすこぶる相性の良い舞台だ。
先週のダンロップフェニックスから調子も上向き。
今週は、先月の16日に40歳の誕生日を迎えたばかりのベテランに注目だ。