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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2008
甲斐慎太郎「ひそかな野望は…」
この檜舞台に初出場を果たしたのは甲斐慎太郎と、藤島豊和と、ドンファンの3人だ。
甲斐は8月のバナH杯KBCオーガスタでツアー初優勝を果たし、出場権を得た。
「もちろん、出られることはとても光栄なのですが、けっこう前に決まっていたのでなんとなく嬉しさが薄まってしまって…。今は出場できたという感動よりも、いよいよ最終戦かなという気持ちのほうが強いですかね」と、正直な胸の内。
さらに本心は「これが終れば琉斗(りゅうと)と思い切り遊べる」。
9月に待望の長男が生まれた直後は試合にも身が入らず、「早く家に帰りたい」と話していた子煩悩は息子との再会を待ちわびるがその前にやはり、しっかりと父親の威厳を示しておきたい。
今大会は予選落ちがないだけに、「思い切りゴルフが楽しめる分、変な甘えが出てしまう可能性も…。最後にダラダラを終りたくない」と気を引き締める。
そして「ひそかな野望」も。
現在、賞金ランク7位は獲得賞金8801万256円。
「できれば、1億円を越えたいという思いがある」。
そのためにはこの最終戦で、単独2位以上に入ることが条件だ。
「出来るだけ上を目指してやります」と、力をこめた。