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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2008

武藤俊憲が2位タイ浮上

開口一番、「拷問ですね。いや〜疲れました」と一応は肩で息をついてみせたが、強風の中のゴルフならお手の物だ。群馬県の赤城カントリー倶楽部所属。上州の空っ風で腕を磨いてきた武藤には、ふいに向きを変える球の行方にも動揺はない。

「予想以上に流されても、こういうもんだと分っているから。他の選手よりは、びっくりしない」。

むしろ厄介なのは、よけてもよけても、まるで雪のように降り注ぐ落ち葉や松葉の枯れ枝だ。

構えるしりから落ちてくるものだから、「今日は一生懸命、落ち葉拾いしてました。拾っても拾っても拾いきれなくて大変でした」と顔をしかめたが、後半の9ホールはボギーなし。
イーブンパーとスコアをまとめ、2位タイに浮上した。

10月のコカ・コーラ東海クラシックでツアー通算2勝目をあげ、2年ぶり2度目につかんだこの大舞台。
「僕は、決勝ラウンドほどスコアを伸ばすタイプなので楽しみです」。
ツアー最終戦での今季2勝目と初の日本タイトルに意欲を見せた。



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