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マンシングウェアオープンKSBカップ 2008

谷原秀人が単独首位

この日は、チャンスのパー5をすべて取って、「狙いどおり」とうなずいた。選手の誰もが絶賛する東児が丘の高速グリーンは昨年、初舞台を踏んだメジャーをなぞらえ、「マスターズと思ってやった」という。

13番で、「めちゃくちゃ速い下りのライン。入らなかったら、3パットもありだった」という10メートルのバーディパット。
これを沈めて勢いづいた。
続く12番で、やはり10メートルのバーディチャンス。「上りのストレート」を読み切った。

昨年のこの大会。一時中断した第2ラウンドで、同組の伊澤、片山とともに、合図を待たずにプレーを再開。この違反で15歳の偉業達成を見ずにコースを去った男が、今年は2日目を終えて2位と2打差。

単独首位は、内藤雄士コーチのアドバイスで、クロスハンドに変えたグリップも今週になって、しっくりなじんできたようだ。

ビッグニュースが舞い込んだのは、今週の月曜日だ。
米ツアーのAT&Tクラシックで初優勝をあげた今田竜二は同郷の大先輩。
中1のときに、通い始めた広島県福山市内の練習場が、初めての出会いだった。
「中学で、すでにハンディ3。すげえ人がいると思った」。
その後、今田は14歳で単身渡米。
同じ時を過ごしたのはわずか半年ほどだったが、すっかり憧れの人になった。
2005年に米ツアーに挑戦した際には「一緒に練習したり、いろいろ習わせてもらったから」。
その快挙達成に、胸が高鳴った。
「自分も、またアメリカでやりたい」との思いを強くした。
そのためにも、今季目標の「賞金王」獲りは不可欠だ。

また、次週の26日月曜日には大阪府の茨木カンツリー倶楽部で全米オープン日本予選に挑戦。
「大きな舞台で、今田さんと再開したい」。
是が非でも欲しいメジャー切符だ。

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