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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2008

ツアー史上、初の試み!!

まず、ティグラウンドに設置したレーダーで選手のショットデータ、ボールの軌跡などを計測
ここ宍戸で、日本ツアー史上初の試みが行われている。「SHOT VISION SYSTEM」がそれで、米ツアーではすでにメジャーをはじめ、ビッグトーナメントですでに導入されている映像システムは、全選手のショットのヘッドスピードやボールスピードを測定し、飛距離や弾道を即座にテレビ画面上に表示できるというものだ。

今回は、米ツアーでの経験豊富な3人の海外技術チームを招き、17番パー4(485ヤード)で実施している。
その測定法を簡単に説明すると、
まずティグラウンドに設置したレーダー装置(トラックマン)で選手のショットデータ、ボールの軌跡などを計測し、ボールが着地した地点までのキャリーディスタンスを計測。
続いて、第2打地点に設置したレーザー装置でランディングを含めたトータルディスタンスを計測する。

それぞれ、データ計測にかかる時間はヘッドやボールスピード、スピン量ならショット後、わずか1秒。
キャリーディスタンスは着弾後約1秒。
トータルディスタンスならボールの停止後約10秒と、いずれもその場で結果が見られるのが魅力だ。

採用に踏み切った今大会中継局NHKの木下千里・報道局スポーツ部チーフプロデューサーは、「今回のシステムでは、テレビカメラだけではお伝えしづらいボールの弾道までCGでお見せすることができるという点でも非常に画期的で、視聴者のみなさまにはかなりリアルな情報がご提供できるのではと考えています。何しろ、私どもも初めての試みですので4日間、日々試行錯誤と工夫を重ねながら、みなさまの興味をそそるデータを、映像を通じてご紹介していければ」と話す。

ちなみに「SHOT VISON SYSTEM」による大会初日のトータルディスタンス1位は豪州のブレンダン・ジョーンズで332ヤード。
2位は330,9ヤードで、石川遼だった。

またキャリーディスタンスの1位は、303,4ヤードの武藤俊憲。
ヘッドスピードは、53.8m/秒の諸藤将次だった。

今回はまだ試験段階で、計測ホールも17番だけと、あくまでも参考データにはなるがテレビ中継では、また普段と違った楽しみ方が出来そうだ。

今大会の放映時間はこちらからご覧いただけます。

  • さらにセカンド地点に設置したレーザーでランディングを含めたトータルディスタンスを計測してデータを収集
  • 各種データほか、CGでボールの弾道を示すことも可能に!(提供:デジタルゴルフ)
  • 17番ティ横のテントで計測するのは百戦錬磨の海外技術チーム!(左からイェスパーさん、ニコラスさん、エリックさん)

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