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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008
貞方章男が自己ベストの3位タイ
13番パー5でバーディを奪い、「これで波に乗れるかも」と期待したが、続く14番でボギー。
「惜しいパットばっかりだったので、悔やまれますけど、悔やんでも仕方ない」。
通算9アンダーでホールアウトした時点で3打差だった。
万一、上位が崩れてくれば、チャンスがないわけではなかったが「プレーオフは考えてない」と、ゲーム展開を先読みしてサバサバと言った。
14歳で単身渡米。今年の米ツアーで初優勝を飾った今田竜二が話題だが、父・則男さんの影響で4歳からクラブを握った貞方もまた、同じ歳のころにひとりアメリカに渡った。
フロリダのゴルフアカデミーで修行中に、今田を教えていたコーチのリチャード・エイブル氏と出会い、「僕も教えて欲しい」と直談判。
2人が住むアパートに転がり込んで腕を磨いた。
はじめは英語すら話せないなど、自ら厳しい環境に身を置き苦節を重ね、2001年にプロ転向。
その年、日本とアメリカの両予選会を受けたが、日本では2次で落選。
アメリカでも失敗し、道が絶たれた悔しさを翌年にすべてぶつけた。
2002年の米ツアーのQスクールは1次から勝ち上がり、最終予選を5位タイで突破。
当時、日本人として最年少の23歳で、2003年の出場権を手するなど海外経験が豊富で、今田の“弟分”としても、その実力が注目されている選手だ。
今週の大会が、寒冷地特有の洋芝だったことも後押しした。
アメリカで長く戦ってきた貞方には得意のコースセッティングに今回の好成績で、初シードにも大きく前進したが、「早くシード権を確保して、頑張るだけ」と、クールに話した。