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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2008

第2ラウンドが終了、矢野東が単独首位で決勝ラウンドへ

第2ラウンドの残り1ホールを終えて予選通過を決めて、よみうりゴルフのハウスキャディさんと記念撮影。「でも、まだ1日あるから。気を引き締めていくよ!」と小林。
日没サスペンデッドのため、ホールアウトできなかった前日2日目の第2ラウンドの残り競技は、21日(土)の10時49分から再開。
この結果、矢野東が単独首位浮上。タイのプラヤド・マークセンが1打差で続く。
また、通算1オーバー56位タイまでの64人が、決勝ラウンドに進出した。
続く第3ラウンドは、14時からスタートする(予定)。

サスペンデッド組の中で、実に4年ぶりの予選通過を果たしたのが小林正則(=写真)だ。
この日は、1ホールだけ残していた最終9番からスタート。パーでしのぎ、通算3アンダーは15位タイにつけて、「まぐれまぐれ!」とわざと自嘲気味に笑ったが、その表情には確かな手応えもある。

最後の予選通過はシード落ちを喫した2004年のカシオワールドオープンだった。
186センチの長身を生かした豪快なドライバーショットが持ち味だったが、安定性を求めてスイングに試行錯誤を続けるうちに、迷路にハマり込んだ。
生来の伸びやかさが消え、本来の自分を見失った。

以来、出場権すらままならない時期が続き、たまにマンデートーナメントなどでチャンスを得ても、カットラインにもかすらなかった。

今大会主催のミズノと用具契約を結んで長いが、「すでにリミットは切れているはず」と小林。
本来なら、切られていてもおかしくはない立場であるということを自覚しているだけに、スポンサーの恩義に感謝せずにはいられない。
そして反省…。
「もうちょっと早いうちにどうにか出来たはずなのに。自分が情けない」と頭を垂れる。

今回は、主催者推薦を受けて出番を得たが「いつまでも迷惑はかけられない」との思いは強い。
「“ズル”をして出させてもらっておいて、頑張らないと犯罪になってしまうから…」。
それほどの覚悟で臨んでいただけに、久しぶりの決勝進出にはやはり笑顔がこぼれ出る。

第2ラウンド終了時点で、345ヤードの10番パー4で見事ワンオンしたのは大会初日の小林だけだ。
「今までの自分なら、怖くてドライバーが握れなかったけど…」。
復活をかけて、新しいコーチと取り組んできた成果が目に見えて出始めている証拠だ。
徐々に蘇りつつある自信。
そんな自分をたしなめた。
「喜ぶのはまだ早い。ようやく半分終わっただけだから。残り2日、気を引き締めていきます!」。

小林正則(こばやしまさのり)
1976年2月14日生まれ、千葉県出身。
東京学館浦安高から名門・日大へ。4年時にアメリカで武者修行を積み、98年にプロ転向。
豪快な飛距離を生かして2002年に初シード入りを果たしたが、2004年に転落。
以来、チャレンジトーナメントを中心に復活のチャンスをうかがっている。
身長186センチ、体重79キロ。

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