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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2008
竹本直哉「最後まで、狙える位置にいたい」
「それ以前にも、アマチュア時代からずっと使わせてもらってきたから」。
アメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校時代から愛用しているメーカーのスポンサー試合なだけに「少なくとも今週、予選落ちだけは絶対に避けたい」。
今季初シードのニューフェイスは、ホストプロとしての責任をひしひしと感じている。
まして、今大会は全英オープン日本予選最終戦。
まだメジャーの舞台は踏んだことがないが、周囲からよく言われる。
「竹本のゴルフは全英に向いている」。
低弾道のフェードヒッターは、そう励まされてすっかりその気だ。
今年3月にシンガポールで行われた同オープンのアジア予選では失敗したものの、5月の日本プロから今大会までの獲得賞金を合わせた日本予選ランキング上位2人のほかに、今大会の上位4人にもその権利が与えられる。
今度こそ、ビッグチャンスをみすみす逃したくはない。
「4位までに狙って入るのもまた難しいことだけれど。とにかく、最後まで狙える位置にいたい」と意気込む息子のかたわらで、今週は早くも水曜日から応援に駆けつけた母・茂美さんがつぶやいた。
「ぜひ、連れていって欲しいものだわ」。
今週、家を出発する前に願いをこめて、いつもおしゃれな母親が左手中指の爪に施したネイルアートはユニオンジャックのマーク。
「思いが届けばいいけれど…」と、茂美さん。
親子揃って、早くも心はイギリスに飛んでいる。