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キヤノンオープン 2008

藤田寛之が2位タイ

最近、毎日の練習の打ち込みを300球に増やした。39歳。師匠の芹澤信雄には、「その年になって、やることじゃねえだろ。頭を使え」と呆れられたが、そうしないではいられない。

生来の完璧主義者は、よりレベルの高いスイングの完成を目指して今も試行錯誤中だ。
しかし、どんなにやっても「コースに出ると思うように打てなくて・・・」。

5月のパインバレー北京オープンのチャンピオンは、「今季もう1勝を目指して頑張っているけれど・・・。ボヤキばっかり」と、苦笑する。

本人にしてみれば「まだまだ、ビクビクしながらのラウンド」も、この日同組で回ったジャンボ尾崎に言わせると「なんで俺より遠いのに、なんで俺よりスコアがいいのか」。

たとえチャンスにつけられなくても、藤田には強烈な武器がある。
ツアー屈指の小技の名手。
再びジャンボの言葉を借りれば、「それもゴルフ」だ。

本人もまんざらでもない様子で、ときどきふと我に返って思うそうだ。
「アプローチが上手くなっている。というか、もともと上手いんですけど。・・・いやあ僕って上手いや、やっぱり」と、自画自賛。

納得がいかないショットを補ってあまりあるショートゲームで、今季2勝を掴めるか。

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