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中日クラウンズ 2008

鈴木亨「お父さんも頑張ります!」

今の住まいは千葉県だが、岐阜県養老市出身。地元といっていい今大会への思い入れは強い。「小さいときから、見に来ていたから」。1984年のニクラウスの来日には、胸を躍らせたものだ。日大時代の1988年に初出場。1989年のプロ入り後は、1993年から16回の連続出場。
合計17回の出場は「今回、予選通過をした選手の中では中嶋(常幸)さんに次ぐくらい、多いほうだと思う」。

2005年の自己最高の6位を含み、ベスト10入りは4回。
何度か優勝争いも経験しているだけに、この日の4位タイ浮上にがぜん色気を見せた。
「勝ちたい、喉から手が出るほどに…!!」。

発奮材料は、ほかにもある。
今週、火曜日には名古屋市内の厚生年金ホールで娘のコンサートを見に行った。
14歳になる長女・愛理ちゃんはモーニング娘。の妹分に当たる、ハロプロ・キッズのメンバーの一人だ。
大勢の前で得意分野を披露する、という点では同じだが「広いコースに散らばっているのとは訳が違う」。
体調不良にもかかわらず、ホールをぎっしりと埋め尽くしたファンの前で元気いっぱい歌って踊って…。
「僕にはすごくよく頑張って見えたのに。それでも良いステージが出来なかったといって悔しがっていた」。
娘のプロ根性に脱帽した。
「僕よりもプロらしいと感じた」と舌を巻く。

しかも「愛理ちゃんのパパ」として、すっかり馴染みのコンサート会場で大勢に握手を求められて気が引き締まった。
「“お父さん”も、頑張らなくては…!!」。

昨年末にはレコード大賞受賞と、紅白歌合戦にも初出場を果たした娘に。
そして日大時代同期でライバルの川岸に負けないように…。
念願の大会初制覇に「本当の勝負は明日です!」と気合いを入れた。

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