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PRGR CUP FINAL 2008
飯島博明が7年ぶりのチャレンジ優勝
2位の内藤寛太郎に3打差をつけ最終日をスタートした飯島博明。「緊張するなと言っても無理なので、最終日はしびれながらどんなゴルフができるのか、今までやってきたことを明日できるようにしたいですね。そのために今までやってきましたので。」と最終日前日に語った飯島。前半は手堅く2バーディ、1ボギーと一つスコアを伸ばして2位に4打差をつけハーフターン。後半に入っても1つボギーを叩いたもののスコア伸ばし、最終18番では「下向いてリズムだけ考えて、今までやってきたことを信じておもいっきり打ちました。」ボールはフェアウエイへ。セカンド残り126ヤードをピッチングで打ったボールはピン横1.5mオン。ウイニングパットもバーディで締めくくった。
また、このPRGR CUP FINALで優勝した事により賞金ランキングで4位に滑り込んだ飯島。優勝の喜びと合わせ、来年度ツアートーナメント前半戦までの出場優先順位も獲得した。
2004年にファイナルQTの資格で出場した飯島は賞金シードを取ることができず、この年もファイナルQTへ行くことになった。そのファイナルQTの会場の階段で不運にも足をつまづき右足の指を骨折してしまった。「あの骨を折った時は、なんでこんなについていないんだろう。もう、ゴルフはやめようかなって思いました。あの時は本当につらかったです。でも逆にあれがあったから今こうして来年のチャンスももらえたわけだし、年も37歳なので来年はラストチャンスだと思って開き直って頑張ります。故障しないような体作りをシーズンオフにやって、あとは4日間戦える精神力を鍛えてきたいと思います。」と来シーズンへの意気込みを語った。
今週はお願いしてやってもらっているツアープレーヤーの舘野成毅さんがキャディ。「舘野さんはすごくグリーンを読むのが上手くて、またミスした時に声をかけられ精神的に何度も助けられました。特に16番から18番までのあがり3ホールはしびれました。グリーンの真ん中でいいと思っていても体が硬くなって止まっていましたね。そんな時キャディから『パターの調子が良いからピンを狙わず手前でいいからね。』としびれた終盤に声をかけられました。優勝できたのは舘野さんのおかげです。」と舘野キャディと二人三脚で獲得した7年ぶりの優勝を振り返った。