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東建ホームメイトカップ 2009
4位タイの清田太一郎は「優勝したい!」
日本ツアーではまだシード権を取ったことがなく、昨年のチャレンジトーナメント賞金ランク5位の資格で出場するが、アジアンツアーではもはや常連。
すでに2月から試合がスタートするため、正月休みもほとんどないまま慌ただしく日本を飛び出した。
「トレーニングもほとんど出来てない」と、調整不足は否めないが、過酷な環境で実戦を積んできた分、日本では有利といえるかもしれない。
本格参戦は2007年だった。昨年は、アジアと欧州共催のジョニーウォーカークラシックで2位に入るなど、幾度か優勝争いにも絡む大活躍。
しかし、3年目を迎えた今シーズンは「アジアでやることに、苦痛を感じる」と打ち明ける。
1年目はすべてが分からないことばかり。
毎週のように国境を越える旅は、きついながらも新鮮だった。
2年目には少しは慣れて、やっぱり起こることすべてが楽しかった。
「なのに、今年はちっとも面白くないんです」。
一番は、言葉の問題だ。
さまざまな国の選手が入り交じっている環境は、片言の英語すら通じないこともあり、ストレスがたまる。
以前、丸山茂樹が「言葉が通じないことで、2ストロークは影響が出る」と言ったが清田も同感だ。
「なんだか、つらくなってきちゃって……」。
だからこそ、母国ツアーでのシード権への思いは切実だ。
清田がスタートした午前は強い風に苦しめられたが、3アンダーと粘って4位タイ発進に「自分でケツを叩いて頑張ってます。優勝したいですから!」。
日本で最初の1日に選んだ、上下とも原色の色鮮やかなウェアこそ、気合いの現れ…!?