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ANAオープン 2009

藤田寛之「名誉のために、ぜひいただきたい」

スイングを「これまでとは正反対のイメージ」に変えた影響からだろうか。この夏、痛めた左親指の付け根は先週のオープンウィークで、さらに悪化。
「ラフからとか、悪いショットをすると、相当痛い」と顔をしかめつつ、「当面は、休むつもりはない」と、言い張る。

道内で行われる3試合で好成績をあげた選手にボーナスが贈られる「ゴルフ北海道スイング」。
その対象第1戦となる7月の長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップでツアー通算7勝目をあげた藤田は現在、113ポイントを稼いでランキングは津曲泰弦と並んで1位につける。

今週の“最終戦”もこのままトップでゴールを切れば、賞金100万円と、海外ツアーの出場権が与えられる。

もともと、「目先の現金にはこだわらない」タイプ。
賞金に目をくらむということはないが、周囲の評判を実証するという意味ではぜひ、手に入れたい“称号”だ。

「北海道は得意でしょう」と、よく言われる。
本人にそんなつもりはないのだが、確かにこれまで8勝のうち2勝が道内の大会だ。
また勝たなくても、このANAオープンは2002年に2位。昨年は4位と、北の大地で優勝争いに絡んだ例は多く、そう言われても不思議ではない成績を残してきている。

今年、初めて“ゴルフ北海道スイング”で1位を獲得すれば、その印象はいっそう強まるだろう。
「名誉のために、いただければ」。
それをひとつの励みに、大会初制覇を狙う。

<ゴルフ北海道スイングとは…?!>
道内で行われる3トーナメントが互いに手を組み、活性化をはかろうという取り組みで、2006年よりスタート。
今年も「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント(7月23-26日 ザ・ノースカントリーGC)」と「サン・クロレラ クラシック(7月30-8月2日 小樽CC)」と「ANAオープンゴルフトーナメント(9月17-20日 札幌GC輪厚C)」の3大会で全勝した選手には、各主催者より賞金1000万円が贈られることになっていましたが、今年も残念ながら、該当者はなし。

そのかわり、3大会の獲得賞金のポイントランキング上位者には賞金100万円と、今年は来年2月に行われる予定の欧州とアジア共催の「メイバンク・マレーシアオープン」の出場権が与えられることになっています。

昨年は、ポイントランキング1位で3大会を終えたデービッド・スメイルが12月のオーストラリアンツアー公式戦「豪州オープン(ロイヤルシドニーゴルフクラブ)」に出場し、3位の好成績を収めました。

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