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マイナビABCチャンピオンシップ 2009
3日目は、1日2人のホールインワン
5番アイアンを握ったティショットは、ABC名物の高速グリーンに対して、「高いフェードで攻めて、ピンの左側狙い」。
だが意志に反して、ボールはカップめがけて一直線に飛んでいき、あれよという間にグリーンを捉え、最後のひと転がりで視界から消えた。
試合で自身2度目のエースには、上昇気流を感じないではいられない。
2005年から3年間守ってきたシード権を失って2年。
同時に出場権すら失って、どん底にいた。
だが今年は、先週の「PRGR Novil CUP FINAL」で最終戦が終了したばかりのチャレンジトーナメントで賞金ランクは6位につけて、来季のツアーは前半戦の出場権を取り戻した。
そして今週は、月曜日に今大会の本戦切符をかけたマンデートーナメントに挑戦。3位タイで駒を進め、無事決勝ラウンドに進んだ矢先の快挙達成に、「ようやく調子が出てきたのに、このあと来年まで試合に出られないのがちょっと悲しい」と、残念がった。
しかしこれから来春まで長いオフ。
「気を抜かずにやろうと思う」と、自ら手綱を締め直す。
出場権を取り戻したとはいっても「ようやく再スタートのラインに立ったばかりで。シード復帰にむけて、これからが勝負です」と、言い聞かす。
そして、シード選手だったころよりも、ちょっぴり出張ってしまったお腹をなでさすり「試合に出ないと、どうしても太ってしまって。来年までに、引き締めてきます」と笑った。
白のほか、この日3日目は小山内護も8番ホールでホールインワンを達成した。2007年に、やはり今大会のABCゴルフ倶楽部は3番ホールで決めて以来、自身試合で4度目にも、素直に喜べなかった。
というのも、パー3でのイーグルにギャラリーの歓声に笑顔で応えたのもつかの間だった。
次の最終9番で「やっちゃってるから」。セカンドショットを右の崖下に落としてダブルボギーを打ったという。
これに象徴されるように、「今年はずっとゲームの流れが悪くて」。
現在賞金ランクは94位と、賞金シードも確保の危機を迎えており、小山内にはこれからが正念場となりそうだ。
なお、白と小山内はいずれもホールインワン賞の該当ホールではありませんでしたが、開催コースのABCゴルフ倶楽部より、それぞれ賞金5万円が贈られました。