Tournament article
カシオワールドオープン 2009
今週は、もうひとつの戦いが…
今大会の賞金総額は今年、6000万円アップの2億円。
「例年にも増して、どの選手にも大きな鍵を握る1戦になった。みんないっそう目の色を変えて来た。主催者のみなさんに感謝したい」と、選手を代表して頭を下げた選手会長もまた「鼻息を荒くして来た」。
次週のツアー最終戦は、今年のツアー優勝者と国内のみの賞金ランキングは上位25位までの選手にしか出場権がない。
現在、同ランクは31位の宮本が、最後の頂上決戦に駒を進めるには、今週、最低でもトップ5入りはしておきたい。
同ランクは30位の宮里優作が、初日を単独首位でスタートしているから、なおさら気合いを入れたいところだ。
そして、この日は宮本と同じく3位タイにつけた丸山茂樹もまたしかり。
現在、国内の賞金ランク26位は、次週の出場権まであと一歩。
「プロとしてはやはり、毎年そこにいられるだけの位置は最低でもクリアしておきたい」と言い、「日本シリーズにはなんとしても出たい」とかねてより公言しているだけに、まさにここが踏ん張りどころだ。
幸い、ここにきて「ショットは絶好調」と言い切れる。
長いことドライバーイップスに苦しんできた40歳は、「自分でも、なんでだろうと思うくらい良いんです」と、笑みもこぼれる。
今週は、アメリカで離れて暮らす長男・奨王(しょうおう)くんが、3ヶ月ぶりの帰国。
「ここに来る前に、食事をしたりして良い時間を過ごせたから」。
パワーをくれた息子に、ぜひ良い報告がしたい。