Tournament article

サン・クロレラ クラシック 2009

藤田寛之が2週連続Vのチャンス

先週のチャンピオンが、17歳を猛然と追いかけた。13番で、この日7つめのバーディを奪って、通算9アンダー。しかもボギーなし。

もうひとつ取れば小樽のコースレコードを更新だ。
記録をかけて、通称“北のアーメンコーナー”で、懸命にしのいだ。
15番で5メートルのパーセーブ。
16番は、左ラフからの第2打を確実に刻んで残り85ヤードから1.5メートルを決めた。

「だけど最後に拍子抜け」。

最終18番で、10メートルのバーディチャンスを3パットした。
ボギーを打って、コース新どころか一歩後退。
「セカンドは、8番アイアンなんだから、もっと寄せておかないと・・・。最後は、もったいないけど、でも小樽で6アンダーは上出来ですね」と、気を取り直す。

石川と4打差の4位タイは、2週連続Vのチャンスだ。

完璧主義ゆえに、自身のゴルフへの疑念から、ネガティブな発言が多い選手だが、先の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」で勝っているだけに、めったなことは言えない。
「頑張りたいです。なんせ絶好調なんでね」と、懸命に自分に言い聞かす。

今週、開幕直前に全米プロの出場権を得た。
「向こうに行ってぶつかって、答えてくれるようなものを掴んで行きたいから」。
2週後に控える2年連続2度目のメジャー戦を占う上でも、最終日は大事な1日となりそうだ。

関連記事