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サン・クロレラ クラシック 2009

藤田寛之が、今年も全米プロの出場権を獲得

いつも不安と自身への疑心暗鬼に満ちたコメントが多い選手から、珍しく前向きな言葉が飛び出した。

「絶好調ですよ!」。

先週の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」でツアー通算7勝目を飾ったばかりだ。
その翌週に、「調子が悪いなどと言ったらみんなに怒られる」。
そんな周囲への配慮も多少はあるようだが、確かに気力も充実している。

開幕直前に、今年もまた嬉しい知らせが入った。2週後に、米ミネソタ州のヘーゼルタインナショナルGCで行われる全米プロから特別招待を受けたのだ。先週の優勝で世界ランキングが111位から、82位に急浮上したことが、主催者の目にとまったと見られる。

昨年もこのサン・クロレラ クラシックの週に、きゅうきょ決まったメジャー切符。
昨年は、6月に受けた虫垂炎の手術から復帰したばかりだった上に、日程がすぐ翌週に控えていたからほんとうにバタバタだった。しかし今年は渡米前に優勝している上に、日程も今週が終わってから1週間の余裕もある。
さまざまなハンディを負いながらも初のメジャーで決勝ラウンドに進出した昨年よりも、さらに上を狙えるチャンスがある。

「困難に立ち向かうのが好き」と言ってはばからない40歳にとって、超モンスターコースで行われるメジャー戦はうってつけの舞台だ。
「結果が良くても悪くても、あそこに立てば自分に足りないものが見えてくる。必要なものを教えてくれる。必ず何かを持って帰ってこようと思います」と勇む。

その前に、さらなる自信で固めたい。
道内の2週連続Vで、堂々と渡米したい。

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