Tournament article
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2009
久保谷健一「これからまた挑戦の日々が始まります」
「23時間くらいかけて帰ってきた」という強行軍にもかかわらず、この日22日(水)も練習場で入念な調整を行い、本戦に備えた。
「最後は日の丸を背負ったみたいになって、こんな成績じゃ日本に帰れないんじゃないかと思った」とその重圧を打ち明けつつ、「僕としては満足な結果だった」と確かな手応えも持ち帰った。
現地では、「とてもお見せ出来るようなゴルフではない」とか、「即席で作ったゴルフが4日間続くわけがない」なとど自己否定ばかりしていたが、2度目のメジャー経験が、37歳のキャリアに確かな自信を植え付けた。
そして今週はその余韻に浸る間もなく、目の前の偉業に挑む。
先週の全英オープンも特別に含めると、昨年の今大会の翌週から続いている22試合連続予選通過記録の継続を狙う。
「全英オープンも大事だけれど、僕にとっては今週のほうがもっと大切で。優勝よりも、打たないプロを目指したい。上を見てというよりも、アベレージゴルファーが僕の目標なんです」。
いまの自分の身の丈を知り、小さなことからコツコツと。この欲のなさこそが、メジャーでの大活躍につながったとも言える。
本番を目前に、久保谷は「これからまた挑戦の日々が始まります」と、静かに言った。