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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

丸山大輔が首位キープ

この日は2番でボギーが先行したが、強い気持ちは変わらなかった。「絶対に勝つんだ」と、3番ですぐに取り返し、前半4バーディで一気に差を広げた。

難ホールが続く後半は一転、耐えに耐えた。
折り返しの10番でティショットを左に引っかけてボールは土手の上。フライヤーを計算した第2打はグリーンに届かず、下りの8メートルは難しいパーパットが残ったが、これを沈めた。

さらに12番は、484ヤードと距離が長い最難関のパー4で、右のラフに打ち込みレイアップ。しかし130ヤードの第3打は7メートルと寄せきれず、この日最大のピンチを迎えたが、これを拾った。

通算11アンダーは2位と4打差の単独首位をキープして、「この2つはすごく大きかった」と、丸山。

残り1日を前に、大差をつけたが安心しない。
フェアウェーを少しでも外せばダボ、トリプルもあるコースは「何が起きるか分からない。確かに下位との差はあるけれど、僕には、他の選手がどれだけ伸ばしてくるかも分からないから」。

だからといって、「相手のプレーばかり見ていても、自分にプレッシャーをかけるだけだから。だから自分が伸ばしていく。行けるところまで伸ばしていく」と心に決めた。

アジアと日本、両ツアーの賞金ランキングに加算される今大会で、勝てば両ツアーのシード権が与えられるばかりか、世界ゴルフ選手権の「HSBC選手権」の出場権も与えられる。

まだ日本の出場権がない時代にアジアンツアーを転戦して1勝。また、2006年から米ツアーで2年間戦い、今年は再び「原点に返って」アジアンツアーのQスクールに挑戦。ランク1位で権利を取得したが、まだ4試合しか出場できておらず、「海外でプレーするのは好きなので、ずっとアジアのことは頭にあった」という丸山にとって、大きく道が開けるビッグチャンスだ。
「この試合がきっかけになればいい」とここ京都から、視線は世界の舞台に向いている。

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