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キヤノンオープン 2009

久保谷健一は「そのうち、みなさんに良いご報告ができるように」

2打差の単独首位からスタートした久保谷だったが池田の猛追に、あっという間に混戦にのみ込まれた。

「気持ちは落ち着いて出来ていたんだけど・・・」。
前日3日目の後半から散らばりだしたショットの修正がきかない。
4番でボギーを打って並ばれ、巻き返しを図ろうにもそのせいで、張り合うゴルフが出来ない。

せめて、「大人しいゴルフを」と思うのだが、制御が出来ず「荒れ荒れのゴルフになっちゃった」と、反省しきりだ。
「立て直すことが出来なくて、どうすればいいのか分からず、4つ5つ試してみたんだけれど・・・」。
ルーティンを変えてみたりしたものの、「ティショットもアイアンショットも、全部曲がっちゃうから。頭の中が、ごちゃごちゃになっちゃった」と、うなだれた。

その中でイーブンパーで耐えたことは評価出来るが、それでも綻びを繕うのに躍起になるうちに、若きヒーローの独走を許してしまった。
逆転負けを食らって、「もったいないよね」と、自分を責めた。

2002年までのツアー通算4勝を振り返り、「今までが簡単に勝てすぎちゃったので。こうやって、最終組で戦うことが重要でしょう」と、気を取りなすので精一杯。
最後に気力を振り絞り、「今年中にもう1、2回はチャンスを作ります」と、約束した。
「応援してくださるみなさんに、良い報告が出来るようにしたい」と、残り8試合でも諦めず、7年ぶりの5勝目を狙っていく。

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