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中日クラウンズ 2009

矢野東が復調

昨年、片山晋呉と最後まで賞金レースを争い自己最高のランク2位につけた男がいよいよ目覚めたか。矢野が5バーディ(1ボギー)の66をマークして、5位タイ浮上だ。
1番では手前のバンカーから1メートル。2番も奧からのアプローチで1メートルにつけて連続バーディを奪うと、リズムをつかんだ。

最終ホールのボギーには、「まだ手探り状態なんで・・・」と、苦笑い。
それよりも、「今年初めて自信を持ってゴルフが出来た」という手応えに、喜んだ。

1月に参戦した米ツアーのソニーオープン・イン・ハワイのころまでは「ゴルフって簡単だな、と」。絶好調だった昨年までの感覚が続いていた。

見失ったのは、そのあとのグアム合宿からだ。
「フェードを打とうとしているのにドローしたり・・・。それほど大きく曲がるわけじゃないけれど、気持ちが悪くて乗っていけない」。

結局、オフの間に解消されず、そんな気持ちを抱えたまま、シーズン開幕を迎えてしまった。
先週のつるやオープンでは予選落ちを喫し、「ゴルフをやっていてもつまらない」。
その鬱憤も、一気にこの日で晴れた。

リーダーボードを見て、心も躍る。
平塚哲二や久保谷健一らの名前が並び、「仲間の調子がいいと、嬉しいし楽しいですよね!」。
自分も遅れまいと、優勝争いに名乗りを上げた。

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