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フジサンケイクラシック 2009

上井邦浩が4位に浮上

ここ富士桜のような、難コースが大好きだ。昨年、福岡県の古賀ゴルフ・クラブで行われた日本オープンでも優勝争いを繰り広げたように、「難しいコースのほうが、自分はゴルフに集中できる」という。

しかし、この日3日目は最終18番で、4連続バーディがかかった2メートルのバーディチャンスを逃して「相変わらず詰めが甘い」と苦笑した。上がりホールで伸ばしたことで、ついスコアボードに目が行った。
「僕は、見るとあまり良くないのに」。
分かっていても、欲求に勝てず、それで最後のパットを意識してしまった。

初シード入りした今季も、芹澤信雄を中心とした“チーム芹澤”の面々に混じって練習している。中でも一番弟子の藤田寛之の今季の活躍には上井も大いに注目し、「ゴルフもそうだけどあの人は、なんといっても気持ちが強い。勝負強さがある」と、精神面でもお手本にしている。
「…でも、スコアボードを見ている時点でもうダメですね」と反省しきり。
今季、もっとも初優勝が待たれる20代の筆頭は、「明日は、絶対にボードを見ないでやります」と、心に誓っていた。

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