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望月東急JGTOチャレンジ II 2009

「絶対に戻る!!」白 佳和

先週の静ヒルズトミーカップ最終日18番ホール、入れれば首位に並び、プレーオフに加われる。1.5メートル。「傾斜はフラットだが、芽が左から来ている」スライスラインと読み、カップの左端を狙った。だが、ボールは無情にも読みとは逆に左へ切れていった…。

14番からの3連続バーディで首位と1打差に迫った白佳和(はく・よしかず)だったが、結局1打差の4位タイに終わった。その前のチャレンジの試合でも1打差の2位だった。
昨年賞金ランキング100位で今季のツアー出場権を失い、さらにファイナルクォリファイングトーナメントでも予選落ちしてしまい、ショックで「1ヵ月半はクラブを握れなかった。やめようかとも思った」と言う。自信を失っていた。

そんな中、救いの手を差し伸べてくれたのが、現在の所属先である奈良ロイヤルゴルフクラブだった。「うちで練習しないか」と声をかけてくれた。練習に身が入るようになった時には、すでに3月の半ばに差し掛かっていた。
「昨年も調子は悪くなかった。ただシーズン前半パッティングが悪かっただけだった」と自信を取り戻すまでになった。

この2試合はいずれも優勝に1打足りなかった。くしくも優勝者は2試合ともクリス・キャンベルだった。キャンベルはツアーでも1勝を挙げている。その経験の差が大きいのか、白は「勝ったことがないので、駆け引きとかがわからない。勝ち方を知らない」と言う。それだけに「勝ちたい」と意欲を見せる。そして、その先に「絶対に戻る」というツアーを見据えている。

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