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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010

2週連続Vがかかる、野仲茂

先週の関西オープンで歓喜の1勝をあげた野仲は相変わらず控えめだが・・・
先週のチャンピオンは、頑固に予定を変えなかった。関西オープンで、プロ19年目のツアー初優勝をあげた39歳は、京都から車を飛ばして、いったん神奈川県は横浜市の自宅へ。

交通渋滞は避けられず、日も変わった深夜1時にようやくたどり着き、一睡もせずに荷造り。
月曜日の早朝4時に再び自宅を出発し、午前11時から今週の会場は、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で練習ラウンドをこなした。

勝った翌週は、体力の消耗が著しい。しかも、先週は4日間とも猛暑の中の優勝争いで、体はかなりのダメージを受けているはずだ。

月曜日の練習ラウンドは、すでにマスター室に予約を入れていたとはいえ、休むか時間をずらしても良かった。
しかし、元々真面目な性格は、「勝ったからといって、いちいち予定を変えたくなかった。・・・まあ、飛行機やレンタカーの予約まで、わざわざ変更するのが、面倒くさかった、というのもありますが」といつもの柔らかな笑みを見せた。

「でも、さすがに寝不足ですが」と、大会前日の水曜日は、目をしょぼつかせながら、それでも炎天下のパッティンググリーンで、黙々とボールを転がしていた。

今週は、2週連続Vのチャンスだ。
しかし、「僕は一生勝てない選手だと思っていたから」と初めての優勝スピーチでも語っていただけに、「2週連続なんて、そんな大それたこと」と、1週明けても相変わらず控えめだった。

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