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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010

現在賞金1位の藤田寛之が復活の兆し?!

海外メジャーを含め、先週まで6試合連続の予選落ちに、「しばらくダメそうです」と、せっかく地元開催の今大会も、開幕直前までは後ろ向きなコメントしか出て来なかった41歳だったが、良い意味でファンの期待を裏切る好発進だ。

5アンダーに、久しぶりにこぼれた明るい笑顔。
復調のきっかけは、以前から懸念事項として頭の中にあったことだった。

飛距離を求め、今季から新たに投入した長尺ドライバー。46.25インチは確かに今までにないくらい飛んだが、その分リスクも高かった。

それを承知で頑固に握り続けてきたが、スイング自体の調子を崩しているいまは「マイナス面」ばかりが目につくようになっていた。

「“長尺1年生”は、的確にボールを捉えることが出来なくなってきて、次第にアイアンショットのイメージまで悪くなってきた。どうしようもなくなってしまったんです」。
ここ1ヶ月間ほど悩み続けてきたが、結果を犠牲にしてまで長尺を使い続ける理由はもはや無くなった。

今週になって、「考えられる原因は、消去法で消していかなきゃいけない」と決断。そのひとつとして44.75インチは、昨年までの長さに戻して戦うことにした。

当然、飛距離も元に戻ってしまい、物足りなさはあるが「それで今日のスコアですから」。人より多少、飛ばなくても正確無比なアイアンショットと小技でコツコツと攻める。
持ち味を取り戻して、大会の地元・福岡出身のヒーローが復活の兆しだ。


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