しぶとく首位を守っていたが、終盤の武藤の追い上げに倒れた。
この４日間は、ショットもパットも絶好調で、「自分でも期待していましたが残念です。ただ、自分より良いプレーをした人がいたということですね」と、冷静に振り返った。

この日は、母国・韓国でも人気が高いという丸山茂樹と３日目に続いて最終日最終組で回ったことが、せめてもの収穫だった。
「丸山選手はリカバリーが上手い。悪い流れを上手く断ち切る部分は、参考になる」と、将来は米ツアーの参戦を視野に入れているだけに、そのプレーぶりをしっかりと目に焼き付けた。

この２位で賞金ランクは前週の23位から13位にジャンプアップ。
目標にしていた最終戦「ゴルフ日本シリーズＪＴカップ」の出場権もほぼ確実のものとしたが、その年の優勝者や賞金ランク25位までの選手など、限られた選手しか出られない頂上決戦は、ぜひ前者の資格で登板したいところだ。

「このあとの残り試合でぜひ勝ちたい」。
日本ツアー初Ｖを、改めて視野に入れていた。

• 金 庚泰
• 丸山 茂樹