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コカ・コーラ東海クラシック 2006

手嶋多一「とにかく、辛抱です」

同じ組の片山晋呉、髙橋竜彦が「もう、勘弁してよ」と、呆れたパッティング。インコースに入って、まるで別人のゴルフだ。彼ら以上に、本人が首をひねる。
「前半まで悪かったのに、後半からいきなり入りだした。・・・なんでだろう??」。


折り返しの10番で6メートルをねじ込むと、続く11番で8メートル。12番では、エッジから左3メートルをパターで決めた。
3連続バーディで勢いづいて、14番では7メートル。
次々と長いチャンスをものにして、伸び悩む上位陣に割り込んだ。

昨年の3日目も、片山晋呉とのプレー。
やはり揃ってスコアを伸ばして浮上した。

「シンゴは、プレー中も常に一連の動き。リズムがいいから、引っ張られるのかな」。

ラウンド中の雰囲気も良い。
ときおり、笑い声さえ起こる和気藹々のプレー。

最終ホールで、同じ福岡県出身の髙橋が、危うく池にはまりそうになった。
それを見て、片山と2人で大笑い。
髙橋が「落ちとけば盛り上がった?」と聞けば「何で落ちとかないの」と、ジョークで手嶋。
そのあと、片山が180度開脚ポーズでパッティングのラインを読んで、この日のプレーは最高潮に盛り上がった。最後まで、笑い転げて3日目を終えた。

先週、プレーオフの末に2位。
「良いバイオリズムが来ているみたい」。
この勢いのまま今季2勝目を、といきたいとこだが「このコースは、優勝を意識して出来るコースじゃないし、僕は優勝を意識して勝てる選手じゃないから」。

最終日は天気が崩れるとの予報だ。
ますます、タフになりそうだが厳しい展開は、嫌いではない。
「とにかく得意の辛抱」を決め込むつもりだ。



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